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遊007 : ONEBRAND 厳選!愛犬と行きたいお店紹介〜軽井沢犬文化発祥の店「軽井沢 BIRDIE」

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避暑地として知られる長野県軽井沢町。犬連れで楽しめるおしゃれなレストランやショップも多く、愛犬家にも人気のリゾートです。町のメイ ンストリート・旧軽銀座近くにある「KARUIZAWA BIRDIE DOG Lover’ s shop 」(通称・軽井沢 BIRDIE)は、約20年前に開店。以来、軽井沢の 犬文化発祥の店として多くの愛犬家に親しまれてきました。軽井沢で多くの犬たちと接してきた同店代表の石原恵さんに、軽井沢の魅力、そして犬たちとの忘れられないエピソードを教えていただきました!

とても素敵なお店ですね!軽井沢にお店を開いたきっかけは?
もう20年以上前のことですが、BIRDIEという名前のゴールデンレトリーバーを飼っていて、 夏は毎年、BIRDIEと一緒に軽井沢で避暑を楽しんでいました。当時の軽井沢はまだ新幹線も通っておらず、町全体が今よりもっと静かでしたね。森の香りに包まれながら、涼しい軽井沢の町をBIRDIEと一緒に歩くと、それはそれは幸せな気持ちになれたものです。 そのうち、旧軽銀座近くのカレー屋さん「ルヴァン」のご主人&愛犬のラブラドールレトリーバーと顔見知りになって、散歩の途中に立ち話をするように。当時すでに私は東京で犬の首輪の製作・販売を始めていたので、ルヴァンにも商品を置かせてもらうようになったのです。少しずつ口コミで人気が出て、売れ行きも伸びてきたのですが、3年後、ご主人の都合でルヴァンは閉店。「それなら…」と、いうことで私が店舗を受け継ぎ、軽井沢でおそらく初めての犬グッズ専門店「BIRDIE」をオープンしたのです。yuu007photo1

当時はまだ、軽井沢はもちろん全国的にも犬グッズの専門店は少なかったと思いますが、どこか参考にしたお店はありますか?
扱っている商品はちょっと違いますが、イメージとしては、若い頃にN.Y.で通った犬の本専門店「Dog Lovers Book Shop」のようなお店を目指しました。このお店はNYの確かアップタウンのあたりにあったのですが、おじいさんが一人でやっていて、わざわざ呼び鈴を押さないと入れないような商売っ気ゼロの店。本当に犬を愛する人たちだけに来てもらえばいい、というようなスタイルのお店でした。軽井沢BIRDIEも、儲かる・儲からないではなく、まず犬好きの人に愛される店になることを目指してオープンしたのです。

yuu007photo2どんな商品を扱っているのですか?
主に BIRDIEオリジナル商品です。首輪やリード、マナーバッグなどの定番のほかに、犬をモチーフにしたゴルフグッズ(ボールケースやアイアンカバーなど)も充実しています。
あとはドッグウエアや犬用おやつ、サプリメントなど、お客様に喜んでいただけそうな上質な商品を、国内外からセレクトして販売しています!
今は全国的に小型犬が大人気ですが、軽井沢は土地柄なのか、中型〜大型犬も多いので、大きめサイズも商品もたくさんご用意していますよ。

お客様にはどんな方が多いのでしょう?
観光客の方、地元の方、別荘族の方など様々です。最近は中国人観光客の方も多いですね。yuu007photo3開店当時に思い描いた通り、犬を愛する方々が集うお店になってきたことは、店主として嬉しい限り。特に最近は単に商品を売るだけでなく、犬に関する情報発信の場になってきていますね。 私自身はBIRDIE本体の仕事もあって東京が生活の拠点ですが、お店には地元出身の店長が常駐してくれていて、愛犬と行けるスポットや飲食店を紹介したり、犬の健康&しつけ相談に応じたりと、まさに犬のよろず相談所状態(笑)。特に買い物がないときでも、おしゃべりに立ち寄ってくださる地元の方も多いんですよ。 別荘族の方々とは、年に1度、再会できるのが何よりの楽しみ。夏の初めに「元気だった?」 とお店に来てくれ、終わりに「また来年会おうね!」と別れるのです。時には愛犬を亡くした方が、「ここに一緒に来るのを楽しみにしていたのよ」と懐かしんで来店してくださることも…。

20年間を振り返って、特に思い出深いエピソードは?
yuu007photo4数えきれないほど素敵な思い出がありますが、今も時おり思い出すのは、ある夏、手に500円ずつ握ってお店にやってきた3人の子供たち。おばあちゃんの別荘で過ごしている子供たちだったのですが、お小遣いを出し合って、おばあちゃんの愛犬に何かプレゼントをしようとやってきたのです。一緒に「1,500 円で買えるものってなんだろう?」とか言いながら、プレゼント選びができて、嬉しかったなぁ。 あとは、毎年1回セール品を買いにきてくれたおじさんも懐かしいな。最初の年、この人は雑種の愛犬を連れていたのだけど、その犬がつけている首輪があまりにボロボロだったので、「これ、買ってあげたら?」とセール品の1,000 円くらいの首輪をお買い上げいただいたの。そしたら以来、毎年1回来てくれるように(笑)。たぶん、このおじさんはもともと犬にお金をかける習慣がなかった人だったんだと思うのだけど、BIRDIE に来たのがきっかけで、年に1回は愛犬に新しい首輪をプレゼントしようという気持ちになってくれたんじゃないかな。正直言って、お店の収支はトントンで、たまに「何のためにやってるんだろ?」と思うこともあるんだけど、こうやっていろんな人との出会いがあって、たまにはすごく喜んでもらえることもあるでしょ。それが嬉しくて20年間続けられたんだと思います。犬が好きで犬の店をしているように見えて、実は犬と触れあう人たちの姿が見たくて、やっているのかもしれませんね。

今後の目標は?
yuu007photo5日も長くお店を続け、お客様に喜んでいただくことが一番の目標!そして軽井沢で人と犬がより豊かにすごせるよう、お手伝いできたらいいなと思っています。
最近は軽井沢も個性的なお店が減ってきて、ちょっとさみしくなってきているんですよ。特に秋冬は閉めてしまうお店が多くて、うちのようにほぼ通年営業しているお店は少ないの。だから、雪で町全体が凍りついたような寒い日、お客様から「BIRDIEの灯がついていると安心する」 と言ってもらえると、すごく嬉しい。頑張ってきてよかったな、と思います。これからも、「軽井沢に行ったら BIRDIEに寄ってみよう」と思い出してもらえるお店であり続けたいですね。

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