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食005 : 夏バテ予防ごはん

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犬は夏バテするのか?しないのか?諸説ありますが、とにかく元気に夏を乗り切ってもらうことが大事!syoku005photo1
夏の食事管理の工夫について紹介します。

暑い季節に食が細くなっても焦らない
犬は、暑さに弱い動物です。体温が上がると「パンティング」といって、ハアハアと荒い呼吸をして体温を下げようとしますが、パンティングじたいもエネルギーを使い、体力を消耗します。そのため胃腸に十分なエネルギーがいかず、消化力が落ちやすくなります。さらにパンティングすると水分も失われるので、水をがぶ飲みしてしまうことがあります。すると胃酸が薄まって、胃弱になるという悪循環が起きます。

そもそも食べることじたいが代謝を上げるので、食べると発熱(=体温上昇)します。室温が同じなのに、食後にハアハアしているのは、ごはんのスープが熱かったせいではなく(ひと肌に冷ますことは大事ですが)、食べることによって体がポカポカしてきたのです。

「食べると熱くなる」ということを犬は体でわかっているので、夏になると、暑すぎたら本能的に食事量を抑え、自分で体温を調節しようとします。食べないとつい心配になってしまう親心はわかりますが、焦って嗜好性の高いごはんやおやつを食べさせるのはよくありません。犬はちゃんと自分でセーブをしているのですから。

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犬によっては野菜やフルーツをよく消化できる子とそうでない子がいます。アレルギーの有無には個体差があるので、刻むサイズや一度に与える量、食材の種類は、愛犬の様子を見ながら与えてください。最初は少量ずつ試すとよいでしょう。

無理して食べさせれば、よけい熱くなり、消化力が落ちます。まして肉などのタンパク質は、消化の際に発熱しやすい食材。ジャーキーやチーズなどの与えすぎは逆効果です。愛犬を心配するあまりに過保護にすると、よけい胃腸に負荷を与えてしまいます。
さらに魅惑的なものをいろいろ出されたら犬もついたくさん食べて太ってしまいます。肥満になるとよけいに体温が上昇しやすく、熱中症や夏バテをしやすくなります。

ただ気をつけねばならないことは、単なる夏バテの範疇ではなく、本当に内臓の病気が隠れていて食欲不振になっているケースです。なんでもかんでも夏バテのせいにするのは危険。食が細くても、元気よく散歩に行く、目がキラキラしている、よいウンチもする、ならばそう心配 はないでしょうが、ぐったりとしていて寝てばかり、動かない、活力がない、体を触ると怒る、 などの「おかしいな」という症状は見逃さないように。そういうときは獣医さんにきちんと診てもらいましょう。

旬の夏野菜で体を冷やす
重要なのは、たくさん食べることではなく、消化吸収のいいものと水分を補給すること。まっ たく食べないなどのときは、鶏ササミや白身魚のような脂身が少なくて消化のよい良質なタンパク質とお米でお粥を作ってみましょう。お粥にすると、水分も多くとれます。卵やヨーグルトもよいです。卵に関しては諸説あり、犬に与えてはいけないと言う専門家もいますが、アレルギー体質があるならともかく、普通に与えても大丈夫な犬は多いです。鶏ササミ、白身魚、卵、ヨーグルト、お粥……消化しやすい食材は、基本人間と同じと考えてよいそうです。でも毎食、 卵ばかりではなく、いろいろなタンパク質を交代で与えた方が栄養の偏りを防げます。

「手作り食はちょっと大変」という場合は、鶏ササミや白身魚を茹でたスープ(味付けは不要)をいつものドライフードにかけて、ふやかしてあげましょう。消化が良くなり、水分も多くとれます。いいにおいがプラスされて犬も喜びますし、ひと肌に温まった食事は食欲も増すと言われます。

また、夏野菜は体を冷やす作用があります。生のままトマトやキュウリ、レタスなどを小さく刻んで、フードにトッピングしてみるのもよい作戦。旬のものは、犬にも人にもよいのです。 さらにスイカやキウイ、メロンなどの南方のフルーツも体を冷やす作用があります。それをトッピングしたり、あるいはフルーツ入り氷を作っておやつがてら与えるのもOK。太らないし、水分補給ができる、色味もきれいな楽しいおやつです。

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