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6.152016
しゃベル ✕ ワンブランド わん!ダフルストーリー Vol.15
ミラクル&ファイン、2頭の愛犬が教えてくれた“本当の幸せ”とは?
■驚きの「ペン事件」!
都内に住む会社員の福井英子さん。ご主人と二人暮らしだった福井さんのもとに、シェルティのミラクル(♂)とファイン(♀)がやってきたのは、2007年のこと。以来、福井家では様々な珍事件が勃発しました!
まずは「ペン事件」。2頭をお留守番させて外出したご夫妻が帰宅してみると…、なんと2頭の口の周りの毛がおかしな色に!それぞれかき氷を食べたかのようにミラクルは鮮やかな緑、ファインはピンクに染まっているではありませんか!どうやらテーブルの上に置いてあったサインペンをかじって遊んでしまったようです。
「何年も一緒に暮らしていて、こんなことは初めて!なぜその日に限ってそんなイタズラをしたのか不思議でなりません」という福井さん。毛の汚れはともかく、インクを舐めて呑みこんでしまっているのではないか…?とその夜は心配で「もしかしたら消化不良を起こすかもしれないから、明日は病院に連れて行ってみよう」とまで考えたそうです。
しかし、それは全くの杞憂でした。なぜなら翌朝、ミラクルもファインもすこぶる快便!それぞれ鮮やかな緑とピンクに染まった立派なウンチを前に、福井さんは「ちゃんと消化されたみたい…」とほっと胸をなでおろしたのでした。
■まさかの出血!?実は…?
続いて「口紅&入れ歯事件」。この事件は病気で入院していた福井さんが晴れて退院を迎えたその日に起きました。入院中、留守宅で義理の母に2頭の世話をお願いしていた福井さん。「無事退院できました」という報告のために義母に電話を入れてみると…、義母はちょうど軽いパニック状態に陥っているところでした!
というのも、義母が近所に買い物に出て帰ってみると、2頭の口の周りが真っ赤になっていたというのです。「出血か!?」と仰天した義母が慌てて調べてみると、なんとそれは口紅!どういうわけか2頭は義母のバッグに入れてあったポーチから口紅を取り出して舐めたり噛んだりして遊んでいたようなのです。そしてよくよく調べてみると被害にあったのは口紅だけではありませんでした。なんと同じく義母のバッグから部分入れ歯ケースを取り出し、部分入れ歯をカミカミ。ボロボロに壊してしまっていたのです!「義母を驚かせてしまって冷や汗!入院でのんびりしていた心身が一気に日常モードに切り替わりました(笑)」と福井さん。
それにしても、これまで1度も化粧品や入れ歯に興味など持ったこともない2頭。なぜ、その日に限って口紅に興味を持ったのか……?
「理由はわかりません。でももしかしたら私が入院で留守をしていたため、ストレスがたまっていたのかも…?でも、犬との生活って多かれ少なかれ、こういうイタズラや思いがけぬハプニングの連続で、それが楽しかったりするんですよね」と福井さん。「犬たちのおかしな行動や間抜けな仕草が家族に笑いや会話のきっかけを与えてくれて、家族で過ごす時間がますます楽しくなる。犬との暮らしの素晴らしさって、そういうことだと思います」。
■犬たちが気づかせてくれた「当たり前の暮らし」の素晴らしさ
ミラクルとファインが福井家にやってきて、今年で丸9年。ヤンチャでいたずら好きの2頭も最近は少し「大人」になり、以前に比べて「事件」が起こる頻度も減ってきました。
「9年経って、我が家は完全に1つの『チーム』になりました。楽しいことも、つらいことも一緒に経験しながら1日1日を一緒に生きているんだっていう実感があります」と福井さん。
「家に仕事を持ち込んで難しい顔をしていると、2頭が『どうしたの?』と心配そうに顔を覗き込んでくれます。疲れて寝ていたら、そっと寄り添ってくれます。言葉は通じないけれど、気持ちは完全に通じるようになっているんですね。だからこそ、私も主人も極力仕事上のトラブルなどを家に持ち込まないようにして、2頭に心配をかけないように気を付けています。そういう意味で、オンとオフが上手に切り替えられるようになり、仕事の効率も上がったみたい。これも犬たちのおかげですね」。
毎朝、決まった時間に2頭に起こされるという福井さん。「2頭に顔をなめられて起こされ(笑)、食事を与えて仕事へ。主人か私、どちらかが必ず早めに帰るようにして散歩に行き、のんびり夜を過ごして、一緒に眠る…というとてもシンプルで規則正しい毎日です。以前、主人と2人暮らしだったころは、夜遅くまで働いて飲みに行って…という自由気ままな生活で、それはそれで楽しかったのですが、今の方が心穏やかに満ち足りた気持ちで生活することができています」。
何でもない普通の1日が、いかに大切かを犬たちに教わったという福井さん。
「私と主人、ミラクルとファイン。このチームで一致団結して、これからも楽しく暮らしていきたい。そしてどこかで、楽しそうにしているうちの2頭を見た誰かが、『犬っていいな、犬のいる暮らしって楽しそうだな』『うちも犬を飼いたいな』って思ってくれたら、嬉しいですね」。