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石巻タイトル
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東日本大震災から2年余り。被災地のニュースを見聞きする機会も減り、震災の記憶が薄れていくことへの危機感を覚える方も多いのではないでしょうか。
ONE LOVE事務局では2013年5月、約1年4か月ぶりに福島県三春町にある福島県動物救護本部の三春シェルターを訪問。
ONE LOVE3.11に寄せられた支援金を寄付したほか、シェルターで暮らす犬・猫たちの様子、スタッフの皆さんの活動を取材、現在の課題や今後の目標について伺ってまいりました!

犬45頭、猫176頭(※1)今もなおシェルターに

photo02  福島県動物救護本部は、福島県獣医師会が中心になって設立。2013年1月までは県内2か所で被災動物のためのシェルターを運営していましたが、元の飼い主への返還や、新しい飼い主への譲渡が進んだため、規模を縮小、現在は三春シェルター1か所のみで保護活動に取り組んでいます。
前回、私たちが三春シェルターを訪れたのは2012年の1月。当時は犬85頭、猫26頭が保護されていましたが、現在は犬と猫の数が逆転、犬45頭と猫176頭が保護されています。猫の数が急増した理由は、2012年の春~冬にかけて、原発事故の警戒区域内で繁殖した子猫たちが、一挙に保護されたから。一時は300頭近くを保護していましたが、WEBサイト等で里親募集を呼び掛けたところ、譲渡が進み、現在の数まで減らすことができたそうです。一方、犬の場合は、46頭のうち約半数は、すでに飼い主が判明しているものの様々な事情で一緒に暮らすことができない犬たち。残り半数は現在新しい飼い主を募集中ですが、高齢や持病を理由になかなか譲渡が進んでいない状況だそうです。
(※1 2013年5月現在)
「犬たちを毎日散歩に連れて行けるようになりました!」
 三春シェルターの運営費には、主に全国から寄せられた寄付金や福島県の予算が充てられています。フードやトイレシートといった物資は、企業などからの支援でほぼ賄えていますが、光熱費や施設の維持費、人件費などのランニングコストがかさむので、運営は決して楽ではありません。シェルターでは、1日に出勤するスタッフを6名程度にして人件費を抑え、ボランティアの手を借りながら、清掃、給餌、散歩といった日常のケアに取り組んでいます。それでもスタッフの渡辺美恵子さんいわく、「以前は犬の数が多くて3日に1回程度しか散歩できませんでしたが、今は毎日できるようになって、犬たちもすごく嬉しそう」とのこと。確かに頭数が減った分、犬たちは以前よりノビノビと落ち着いて暮らしているようです! 印象的だったのは、スタッフの皆さんが一頭一頭に名前をつけ、優しく声掛けしながらケアしていたこと。渡辺さんは「特に警戒区域内で保護された猫は、人に飼われたことがなくて警戒心が強いので、ここにいる間に人に慣れさせ、譲渡できる状態に順化させるよう努めています」と話してくれました。 現在の課題は、トリマー経験のあるスタッフが少ないため、シャンプーやトリミングが遅れがちなこと。「トリマー経験者がボランティアに来てくださると本当に助かります」と渡辺さん。時間の経過とともに、現場で必要とされるものが変わってきていることを実感した、取材班でした。
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