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しゃベル ✕ ワンブランド わん!ダフルストーリー Vol.30
「怖い犬」の代名詞・ドーベルマンは、 実は「人を優しくしてくれる犬」だった!

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ドーベルマン=怖い? いえいえ、そんなことないんです!

先住犬とも仲良し!

先住犬とも仲良し!

 映画やドラマでは軍用犬や番犬として描かれることが多いためか、ドーベルマンを「怖い!」と思っている人、多いですよね。確かに細身で隙のない体形やとがった耳など、見た目はちょっと怖そう…。でも、実はそんなことないのです。実際はとても頭がよく飼い主に従順で、適切にしつけさえすれば、意外と飼いやすい犬。実際に飼っている方によると、お茶目で間抜けな一面を持っていたりして、見た目と内面のギャップに吹き出しちゃうことも多いのだとか…。

千葉県にお住いの佐野田里子さんも、ドーベルマンに魅了された1人。今は、ご主人と2頭のミニチュアダックスフント、そしてドーベルマンの紅緒(べにお、雌、4歳半、ブラック)、紅愛(くれあ、雌、2歳、チョコ)と一緒に暮らしています。

もともと夫婦ともに犬が好きでミニチュアダックスフント2頭を飼っていましたが、「いつかは大型犬も…」と思っていたそう。

そんなある日、旅先の軽井沢で出会ったのがドーベルマン連れのご夫妻。「話しかけて触らせてもらったり、お話を聞かせてもらったりしているうちに、ドーベルマンのカッコよさと優しい瞳に魅せられてしまって…」。言葉には出さなかったものの、里子さんの心の中に「ドーベルマンを飼いたい!!」という気持ちがムクムクと…。

「先生」っぽい一面もある紅緒

「先生」っぽい一面もある紅緒

そしてある日、思い切って「ドーベルマン、飼いたいなあ」とつぶやくと、ご主人から「うん、ドーベルマン、いいよね」と意外な返事が!「やった~!これで念願のドーベルマンと暮らせる!」と喜んだ里子さん、以前からブログを通じて知っていた、あるドーベルマンオーナーのところにちょうど子犬が産まれたばかりだと知り、思い切って会いに行くことにしました。

「最初は子犬を見せてもらうだけのつもりだったのですが、ある子犬を抱っこさせてもらった瞬間、恋に落ちてしまって…(笑)。主人に許可も得ずに、引き取ることを決意。そうして我が家に迎えたのが、紅緒です」。紅緒は譲ってくれた飼い主さんが「この子はすごく賢い子よ」と太鼓判を押してくれたとおり、とても聞き分けが良く、ほとんど手のかからない犬でした。

「それに、親ばかって言われちゃうかもしれませんが、紅緒はすごく美形なんです(笑)。瞳がすごくきれいで、毛並みも本当に美しい。いまだに見とれてしまうことがあるくらいです」と里子さんは目を細めます。

 

「紅緒塾」開校!?そして新しい家族も

紅緒(手前)と紅愛

紅緒(手前)と紅愛

こうして佐野田家の一員となった紅緒。しばらくすると、運動とリフレッシュを兼ねて千葉県内のドッグランに遊びにいくようになりました。ここで、たくさんの犬友と出会い、毎週のように一緒に遊ぶようになった佐野田さん一家。他の犬と触れあううちに、紅緒の思わぬ一面が明らかに!飼い主の佐野田さんご夫妻にはとても従順で、毎日穏やかに暮らしている紅緒が、他の犬がいる場所にくると神経質な性格に豹変…。そう、紅緒は人には優しく、馴染みのない犬には厳しいタイプの犬だったのです!親しくない犬が不用意に近づいてきたり、匂いを嗅いだりしたら大変!紅緒は毅然とした態度で抗議、まるで「そんなことしちゃダメ!」と叱るような態度に。「その様子が、まるで厳しい教師みたいなんです(笑)。ドッグランで知り合った飼い主さんたちに『ほかの犬をしつけてくれるなんて、まるで紅緒塾だね!』って言われるんですよ。そのくせ、家に帰るとまた甘えん坊に戻って、お腹を出して寝ていたりして、本当にギャップが激しくて…(笑)。そこがまたたまらないですね」。

ドーベルマンの魅力にすっかりハマったのは佐野田さんのご主人も同じ。紅緒を迎えて2年ほどたったころ、「チョコ(茶色)のドーベルマンも飼ってみたい」と2頭目のドーベルマン・紅愛(くれあ)を迎えることを決めたのは、ご主人でした。

「もちろん紅愛を迎えるのには私も賛成でしたが、内心、神経質な紅緒との相性は大丈夫かな?紅緒のストレスになるんじゃないかな?と心配でした」という里子さん。しかし、それは全くの杞憂に終わりました。もちろん最初は警戒して低い唸り声をあげ、紅愛を寄せ付けなかった紅緒でしたが、里子さんが「新しい家族だよ」と教えると、言葉を理解したかのように警戒を解き、そっと紅愛に寄り添ってくれるようになったそうです。

「紅愛は紅緒とは全く違う性格。天真爛漫のお転婆でイタズラも大好きですが、紅愛は広い心で見守ってくれているみたい。血は繋がっていませんが2頭は本当の姉妹のよう。2頭それぞれの魅力で私たち家族に癒しをもたらしてくれています」。

 

2頭がもたらしてくれた変化を、素直に楽しみたい

仲良しの紅緒と紅愛

仲良しの紅緒と紅愛

 ドーベルマンと暮らし始めて今年で5年目。それまで小型犬しかいなかった佐野田家に多くの変化をもたらしてくれた2頭。里子さん曰く「一番変わったのは主人だと思います」とのこと。

もともとインドア派で、休みの日は家で過ごすことが多かったというご主人、紅緒と紅愛を飼い始めてから周囲も驚くほどのアウトドア派に変貌!犬たちと旅行に行くために車をキャンピングカーに買い替えたり、犬仲間とキャンプを楽しむためにキャンピンググッズをそろえたり…。犬たちと一緒に外で過ごす時間を楽しむようになりました。「犬がいるだけで人ってこんなに変るんだなあって、密かに驚いてます」と笑う里子さん。

でも実は里子さん自身も、自分の変化を感じているそうです。「まず、たくましくなりましたね(笑)。以前の私ならダックス2頭とドーベルマン2頭、計4頭もの犬を連れて散歩やドッグランに行くなんて考えられませんでした。でも今はこの子たちのためなら、たいていのことはできますし、我慢できます(笑)」。

そして大型犬を飼うに当たってのマナーも身をもって学んだという里子さん。

「散歩中などに周囲の人を怖がらせたり驚かしたりしないように、こちらから率先して声を掛けたり挨拶をしたりするようになりました。小さな犬やその飼い主さんに余計な心配をさせないように配慮することも心がけています。大型犬を飼うようになって自分の犬への愛が増した分、犬が得意ではない人への配慮も身に付いたように思います。その意味で少しは私も優しくなれたのかな~(笑)」。

世間で『コワイ』と言われる犬・ドーベルマン、実は人を優しくする犬だったのですね!

「これからも家族みんなでいろんな場所に行って、いろんな経験をしたいですね」と話す里子さん。「今の生活は、紅緒と紅愛がくれた宝物のような時間。2頭に感謝しながら、大切に過ごしたいですね」。

 

■しゃベル ニッポン放送

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