ここ数年、パートナーのために手作りご飯を作る方が増えてきました。みなさんの中にも取り入れていらっしゃる方は多いことと思います。そのきっかけは、アレルギーや各種疾患など健康面への影響を考えてというものがほとんどのようですが、果たしてその効能は？ナチュラルドッグケアセラピストの加藤ゆかりさんにお話を伺いました。

編集部「手作りご飯の良い点を改めてお聞かせいただけますか？」 
加藤：犬にも私たち同様に味覚はありますので、その食材の味を感じる、覚えるということはとても良い刺激になります。今食べているものの味と名前を記憶してもらうのです。例えば「鶏肉だよ。」「お魚だよ。」「かぼちゃだよ。」といった感じで。また調理中、香りが漂っている時も「○○の匂いだよ。」などと伝えます。最初は「？」な顔をしているかもしれませんが、日々そう接していくうちに食材の味・香り・名前を習得するようになるのです。

編集部「飼い主さんが話しかけることで、コミュニケーションも取れる上に、学習にもなるということですね。」
加藤：それは彼らの想像力も逞しくさせ、表情も豊かにしてくれます。単に「ご飯だよ～。」というのではなく「今日は○○のご飯だよ～。」ということで、一層キラキラした瞳で食事を楽しんでくれることでしょう。

【加藤ゆかりさん プロフィール】
ナチュラルドッグケアセラピスト
パートナーであるHanaと共に各セミナーを通して「犬と人とのよりよい関係づくり」をお伝えしています。
一般社団法人アニマルライフパートナーズ協会事務局長兼インストラクターとしてプレイズタッチの啓発に奔走しています。
Webサイト
http://heartydogs.ocnk.net

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ペットの心・体・食事のケアを学ぶ資格講座。 健康に対するホリスティックな（全体的な・幅広い）視点を身につけ、自然治癒 力を高めて病気に負けない体づくりを学びます。

編集部「毎日の食事を手作りするのは大変という方も多いかと思いますが…」
加藤：コツをご紹介します。肉・魚・卵などのたんぱく質以外の食材は赤、白、緑、黄、茶、黒など色を揃えることを基本にすると簡単です。野菜MIXのみ作り置きし、その時に応じてたんぱく質を加えるのです。こうすれば私たちの食材を一緒に使うことが出来ます。また、乾物や冷凍野菜なども重宝します。上手に取り入れることで時短・節約になりますよ。

編集部「毎日変わる犬のニーズに応えるという意味では、手作りご飯は有効ですね。」
加藤：それだけではなく高齢化が進み、認知症を発症する犬が増えている中、手作りご飯は“脳の老化”も防いでくれるのでは？と期待しています。

編集部「加藤さん、ありがとうございました！」